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二千円札の怪
昨日、中国人観光客のご夫妻がお食事に来られまして、席に着くなり、ニコニコとしながらスマホの画面を見せてくれまして。そこには翻訳アプリの和訳で、
「17年に〇〇さんと一緒にこちらのお料理を食べた事があります」と。
それはありがとうございます!とこちらも翻訳アプリ経由で会話した訳ですが、あれ待てよ、17年という事は、まだこのお店をやる前になるな、と。
それでよくよく聞いてみたら、以前やっていた旅館の食事処での事らしく。
そういえば、その頃のお得意様が、お仕事先の中国人のお客様を連れて来られてた時期があったなぁと。
それで、「どうやってこのお店を見つけられたのですか?」と聞いてみたら、
「〇〇さんはもう退任されたので、私の上司に連絡を取ってもらいました。あの時、あなたに和食の素晴らしさを教えてもらったので、もう一度来たかった」と。
本当にありがたい事です。これだけある京都の料理屋の中で、何年も心の隅に留めておいてくれて、こうしてまた来てくれるなんて。
そして、最後のお会計の時、出されたのがなんと懐かしの二千円札。しかも新札。
想定外過ぎて、最初ご自身のお国のお札かな?と思わず二度見してしまいました。
こちらでは二千円札って、もうほぼほぼ見ないのですが、外貨の両替?では結構使われるのでしょうか?
最後、何度も振り返って、お手を振ってお帰りになられるお客様の後ろ姿を見ながら、ほっこりと暖かい気持ちになりました。
そして、二千円札の一万円や五千円といった新紙幣にひっそりまぎれてあるその姿に、裏面の源氏物語の絵とすずむし〜の文字も相まって、なんだか一番日本的情緒あるなぁとか思ってしまったのですが…。
そんなわけで、私たちに二重のサプライズを与えてくれた印象的なお客様でした。
春は名のみの…
今朝も雪が降った京都です。午後には溶けて無くなってしまいました。
と言いつつ、春はもうすぐという事で、八寸に添えるミニ短冊を制作。
いつも通り、主人が書いた文字を私がレイアウトソフトで調整して印刷という流れです。
文字を書いた紙を見ると、「これ!採用!」と言わんばかりに桃の花が添えてあり。
心、乙女か(笑)
しかも何かの裏紙に書いてあるし…、
梅の時期にちなみ、菅原道真公の歌です。
東風(こち)吹かば にほひおこせよ 梅の花
主なしとて 春な忘れそ
東風とは東の方から吹いてくる風の事をいい、京都から太宰府に吹く風を表しています。
「梅の花よ、春風が吹いたら香りを送ってよこしておくれ。
主人の私が居ないからといって、春を忘れず咲き誇っておくれ」
京都から太宰府に言わば左遷のようになった道真公が、京都を懐かしんで詠んだ歌と言われています。
ちなみに八寸に添えるとこんな感じ。
まだまだ外は寒いですが、一足早い春を感じて頂けましたら。
冬来りなば
朝、窓を開けたら、一面の雪景色で驚いた。
「冬来りなば 春遠からじ」
つらい時期を耐え抜けば、幸せな時期が必ず訪れる。
長い冬を耐えて、春を待つ気持ちの表現としても用いられる。
英国の詩人、シェリーの言葉なのだそう。
味わい深い日本語訳も素敵ですね。
今まさにそんな感じだなぁ。
皆様のご予約お待ちしております。
ついでにこの時期の日本酒のご紹介。
「月の桂 立春朝搾り 純米吟醸」
その名の通り、立春の2月3日に合わせて仕込まれたお酒です。
立春の朝に搾られた後、神主さんからお祓いを受け、その日のうちに出荷される、なんともありがたいお酒であります。
立春朝搾りは、各蔵元さん出されていますが、この月の桂 純米吟醸は、京都伏見で歴史のある蔵元さんが醸されるフレッシュでフルーティな生原酒。
この時期しか飲めない完全限定のお酒、これで一年の無病息災、家内安全、商売繁盛ばっちりですね♪
初天神へ
初天神に行ってきました。北野天満宮で毎月25日に行われる市です。
今年初の天神さんだから初天神。ちなみに年末12月は終い天神。
お昼過ぎに行ったのですが、寒風吹き荒ぶ中、沢山の人でした。
上の写真のニット帽が主人↑です。
境内には食べ物の露店や骨董品、アンティーク着物、植木などのお店が所狭しと並んでいます。
じっくり見てたら半日掛かりそう。
花手水がきれい。蝋梅が良い香りを放っていました。
蝋梅、好きなんですよねー。
うちのベランダの蝋梅は、花を付けなくなって3年になりますが…。
梅はもうひと息といったところ。
来週ぐらいにはぼちぼち咲き出しそうです。
そうそう、北野さんの北門から平野神社に抜けられるんですよ。
平野神社は桜の名所で、その種類はなんと数十種にも及ぶのだそう。
境内に咲いていた早咲きの桜。
名前を確認しようとしたところ、木札の文字が滲んで読めない(笑)
きっと桜と共に長い年月を歩んできたのでしょうね。
来月2月25日は北野さんの梅花祭。
タイミングが合えば、北野さんの梅と平野神社の桜、両方楽しめるかもしれません。
バラの剪定のタイミングがわからない
最近、お客様から「ブログ見てます」というお言葉を頂いたりもして、こんな始めて間もない、しかもこんな他愛もない事しか書いてない文章をご覧頂き、さらにお声掛けまでして頂けるなんて、本当にありがたい事でございます🙏
それを励みに頑張って書こう!という気になればいいのですが、いかんせんネタがない…。
なので、今の私の悩みを書こうと思います。
それは「バラの剪定のタイミングがわからない」です。
以前プライベートな事は書かないと言っていたにも関わらずまた書いてますが、今年って本当に暑かったじゃないですか。
それで秋に咲くはずだったバラが咲ききれず、今さら咲き出してるんですよね。
なんのこっちゃという感じでしょうが、私が育てているのは全て四季咲き木立性と言われる品種で、やはりバラって春が一番花数が多くて豪華で綺麗なのですが、中には夏から秋にかけて花を咲かせる品種がありまして、今年はそれをあまり拝めずにここまで来てしまった…というわけです。
で、それが今ようやく咲いているわけですが、この時期のバラの剪定って結構重要で、別にしなきゃしないでもいいんですが、しないと伸びすぎて丁度いい高さで咲かないし、春の花数にも影響してくるしで、しないことにはなんか落ち着きません(笑)
我が家の極小ベランダにある7鉢のうちの剪定していない最後のバラが今朝綺麗に咲いてました。
これを最後にバッサリ剪定するつもりです。
ちなみに先週した剪定作業中に右手人差し指にバラの根元にある大きめの棘がぶっ刺さり、今だに痛みが残っておりまして、皮膚科に行こうかそれも迷ってます。
主人はほっとけば治るとか言うんですが、そんなわけあるかい。と言いたい気分です。










